足関節捻挫① 解剖について

今回から足首の捻挫について書いてみようと思います。比較的発生頻度が高い捻挫で経験されている方も多いと思います。足首の捻挫の対策やポイントをまとめてみました。

 

まず解剖からです。足首の関節は、下腿骨の外の腓骨、内の脛骨の2本の骨からなります。腓骨と脛骨、そして足根骨の距骨で距腿関節という足首の関節を構成しています。

骨と骨には靭帯というバンドで骨同士をつないでいます。この靭帯がある事で動いても外れない状態を作っています。

この靭帯が強い力で捻って傷ができてしまう事を捻挫といいます。

足首の関節には、外側の靭帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)、内側の靭帯(三角靭帯)があります。この中で特に損傷しやすいのが外側の一番前についている前距腓靭帯です。

 

人間の足は、腓骨は脛骨より長い構造になっている為、足首の関節は、外側に捻りづらく内側に捻りやすい構造になっています。

その為、外側の前距腓靭帯が足関節の靭帯の中で最も損傷しやすい靭帯になります。

歩いている時も注意が必要です。歩行中、足を上げて地面につくまで、足首の関節はつま先を下に下げ、内側に入ってきます。この状態は、加重がかかっていないとはいえ靭帯にとって非常に不安定な状態で治癒の遅れや再負傷の原因になりえますので、しっかり固定を行っていく事が大切です。