ストレッチとは、文字通り身体各部の筋(筋肉)や腱を引き伸ばすことをいいます。筋肉や腱を伸ばすと伸ばされた感じ(伸張感)が生まれ、それと同時に“気持ちよい感覚”も生まれます。
ストレッチは、運動を始める前の「準備体操」や運動後の「整理体操」における位置づけとして実施します。
主な効果は
① 全身の緊張を和らげリラックスさせる
② 関節の可動域を大きくし、関節、筋がスムーズに動くようにする
③ 筋・腱・靭帯などの障害を予防する
④ 運動神経と筋の動きがスムーズになり負荷がかかる全身運動に無理なく反応できる
ストレッチ運動のポイントは
① 反動をつけずにゆっくり引き伸ばすようにする
② 呼吸を止めず自然にリラックスして行う
③ 痛みのない範囲で5~8秒はその姿勢を保持する
④ 引き伸ばす筋肉に意識を集中して行う
⑤ 一定の筋肉だけでなく全身の筋肉に対して行う
⑥ 筋力増強トレーニングの前後に行う
椅子に座って簡単に出来るストレッチ
〇下肢の裏の筋肉(ハムストリングス)のストレッチ
- 椅子に座り下肢を伸ばします。
- ストレッチしたい方の足の親指を掴む様に体を前に倒します。
- その状態を維持します。
〇大腿四頭筋のストレッチ
- 椅子に少し前側の方に座ります。両手で椅子の端しっかり持ちます。
- ストレッチしたい方の膝を曲げ、もう一方の足を伸ばします。
- 椅子の両手でしっかり持ちながら、ゆっくり背もたれにもたれかかります。
- 曲げている方の膝が伸びている事を感じます。